渦巻
□Eternity
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そこから次への行動は早かった。
何しろ、二人には時間が無いのだ。
部屋へ戻ると、イタチは早急にネジを布団へと押し倒した。
そして、熱い口付けを。
「っふ、ハァ」
角度を変えて、熱を分かち合うように、何度も。
徐々に口付けが下がって行き、首筋に強く噛み付き、吸った。
「っイタチさん!首はっ…!」
ネジが制止の声をかけたが、イタチは聞き入れようとはしなかった。
ネジの首筋には、赤い花びらが散った。
「お前に、俺の証しを残しておきたい。」
―イタチさんはずるい。こんなことを言われたら断れるはずがないのを分かっていながら―――
「…首筋は、隠すの大変なのに、」
そう零して、ネジはしかし、それから反論することはなかった。
ネジの服を脱がし、白く、陶器のような滑らかな肌に指を滑らす。
その肌を堪能するように。
その肌を忘れないように。
この行為で、ネジの全てを身体と心に染み込ませるがごとく。
ネジもまた、イタチが触れた部分を忘れないように、ひとつ一つの行動に、過敏に反応を示した。
*