小説 (銀魂関連)

□君が好きだけど (3Z) 《如李》
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放課後
「神楽ちゃんそろそろ帰ろっか」
「おう!!」
2人が教室を出ようとしたその時、伏せていた沖田が声を上げた
「オィ、山崎待てや」
声から機嫌の悪さが凄く伝わってくる
「なんです?」
「・・・・・・・・うざい・・・・」
「は?何を・・・意味が分かりません」
「っ・・・ザっザキ!!わっ私先帰るネ」
「えっちょまっ!!」
重苦しい雰囲気に耐えれなくなったのか、神楽は走って行ってしまった。
「ちっ・・・沖田さんのせいですよ・・・・・仕返しと言ったら変ですけど、いい事教えてあげましょうか?」
「・・・なんだよっ・・・もったいぶらずに言ってくだせぇ・・・」
「じゃあ言うよ?・・・・僕、神楽ちゃんに告ったから・・・」
山崎が笑顔でさらっと言った
「なってめぇ!!」
「ははっ冗談だよ・・・なんでそんなに慌てるの?別に僕がどうしようと勝手じゃない?君が何もしないなら僕がもらうって言ったでしょ?それとも何?近いうちに告るつもりとか?」
「・・・っ・・・おっ俺は・・・それは出来ない・・・」
「なんで?」
「・・・今以下の関係になりそうで・・・今の関係が壊れそうで・・・」
「ははっ、沖田さんって以外に臆病なんですね・・・そんなんだったらやっぱ俺がもらいます。その程度の気持ちなんでしょ?・・・じゃ僕はこれで・・・」
「おいっちょまっ!!」
山崎は走って教室を飛び出して行った

「・・・・はぁ・・・どうしろってんだ・・・」
コツン・・ 窓に額を付けもたれ、グランドを眺める沖田
「・・・・・・・・・あっ・・神楽・・・・・えっ!?」
神楽を見つけ、そこに山崎が走っていくのを見、急いで沖田も教室を出る

「神楽ちゃーん!!」
「あっ、ザキ」
「はぁはぁ、ごめんね」
「あっうん・・・はっ話終わったアルカ?」
「うん」
「なっなぁ・・・大丈夫カ?」
「えっ?」
「なっなんかオマエ等最近変だから・・・」
「あぁ、別に大した事じゃないよ・・・それよりさ、君に言っておきたいことがあるんだ」
「なにアルカ?」
「ふふっ、僕君のこと・・・」
!!  後ろから沖田が走って来るのに山崎が気付いた、神楽は気付いていないみたいだ
「え?なにアル?」
山崎は一瞬ためらったが
「・・・・君の事が好k・・」
「オイ!!待ってくだせぇ!!」
追いついた沖田が山崎の方を握った
「え?沖田!?」
山崎が構わず言い始めたのと同時に沖田も口を開いた
「オマエ(君)の事が好きでさぁ(だよ)・・・・・・っく」
二人は顔を合わせた、そんな2人に同時にそんなことを言われた神楽は途惑うどころか、固まっている
「で、どうなんでさぁ?」
「どうなの?」
「ぇっえ?え?え?あっえ?」
顔が真っ赤になり言葉も出ない神楽
「僕でしょ?」
「ふっ何言ってんでぃ・・・俺だろぃ」
「なっなななっ何言ったアルカ?????わっ私分けわかんないアル・・・・・あっあぁ!!私かかかっ帰るネ・・・ちょ、マジ訳わかんないヨ」
そういって2人に背を向け走って行ってしまった
「あーあ、行っちまった・・・まぁ、結果は分かってますけどねぃ」
「あれ?やけに強気だね・・・さっきまでの弱腰はどうしたの?」
「自分が馬鹿らしくなったんでさぁ・・・ただ、言う勇気がないだけなのに、変な理由付けて・・・走っちまったら止まらなくなったんでさぁ」
「はは、そうですか・・・返事が楽しみですね」
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