小説 (銀魂関連)

□温泉旅行〜沖田の恋〜 《如李》
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温泉旅行〜沖田の恋〜 《如李》


これは、沖田が神楽にタオルを届けに行く前の話・・・
神楽が行ってしまって、とりあえず部屋に戻ることにした沖田
部屋の前まで来ると、隊士達の騒ぎ声がする。
(全く、一欠けらも色気がありませんねぃ・・・)
シャっ!!
「あっ沖田さん!!何やってたんですかー!!!もう会合終っちゃいましたよ〜副長が、怒ってますよ」
ふと横に目をやると、真選組副長の土方が座って煙草を吸っている
「あらら、それはすみませんでさぁ・・・でも、どうせ明日の日程の説明とかでしょ?わざわざ俺が会合に出て聞くほどのもんじゃねぇでしょ?」
「総悟・・・てめぇちったぁ隊長としての自覚を持てコラぁ」
「はいはい、わかりましたよ土方死ねよコノヤロー」
「総悟っテメッ!!わかってねぇーじゃねー・・・・かっ・・・?」
怒っていた土方の勢いがいきなり止まった・・・何かに驚いた様な顔をしている・・・隊士達も沖田の方をチラチラ見ながら、何やらこそこそ話している
「なんでぃ!?」
・・・・・・・
「そっ総悟・・・それおめぇのか?」
何が?といった様に指を指された右手を見る沖田
「あっあぁ、これですかぃ?違いますよ?」
そう言って、右手を少し前に出す沖田
「え?じゃあ誰の?女物じゃねぇか・・・落し物?」
「違いますよ?チャイナのでさぁ」
「・・・・えっえー!?!?!?・・・・・」
隊士達に大げさに驚かれ、なんでそんな?っといった様に沖田も少し驚く
でも隊士達が驚くのも当然・・・隊士達の中では、「沖田さんとチャイナさんは非常に仲が悪く、喧嘩するほど仲が良いって言うから、実は仲が良かったり?なんて思ったりもしたが、やっぱ違うみたい」で通っていたからである
「え?何!?沖田さんとチャイナさん・・・その・・・できてるんですか・・・?」
赤面する沖田
(え?沖田さんが赤面!?こっこりゃホントにマジか?)
自分が赤くなっていることに気付き、ヤバっと思い表情を変える沖田
「・・・なに笑ってんでぃ・・・・殺すぞコラ・・・」
身が振るう程の殺気を立てて、刀を抜こうとする沖田、だがどこかやっぱり恥かしそう・・・
「・・総悟やめろ・・・」
気だるそうに止める土方
「ちっ・・・」
シャっ!!ピシャっ・・・ 隣の和室へ沖田は行ってしまった
「たく・・・おい、オメぇ等もあんまからかうなよ・・・」
忠告する様に言う土方、優しい訳ではないのだが、いつもと違う土方に途惑う隊士達・・・
シャっ・・・ピシャっ!!・・・・ 土方も和室へ行ってしまった
しばらくは場所を動かず黙っていた隊士達だったが、隣の和室から微かな話声が聞こえ、気になり自然と皆戸の近くへ
「明日1番隊は、上役が観光する場の近辺護衛だからな・・・しっかり指揮するように・・・」
明日の割り当ての話をしている様だ・・・ そんな話じゃなくて沖田さんのぉ!!とジリジリしながらも静かに聞き耳を立てる隊士達
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