小説 (銀魂関連)

□天悲しみ、紅泣いた・・・ 《如李》
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天悲しみ、紅泣いた・・・


梅雨が来た…

天候・・・雨。
それは、夜兎がもっとも活発に活動できる天候。
でも私は嫌いアル・・・今の私は・・・

雨は空の涙ネ・・・空が大きく大きく広く誰の上にも存在する分、空はたくさんの悲しみを知ってるネ・・・
私はそんな空がかわいそうで・・・
空として生まれたあなたが・・・

夜兎として生まれたことに後悔はしてないネ・・・
でも、空の悲しみの下で呑気に笑うことなんてできないアル。
だから、私はじっと窓からそれを見守るだけヨ・・・


「おーい、チャイナー!そんなとこでボーっと・・・何やってんでぃ?」

窓から少し顔を出し見下ろすとサドがいた・・・
嫌な奴に見つかってしまった・・・

アイツは陰の人間だが、私とは全く異なったオーラを持っている・・・はっきり言って合わない。
例えて言うならアイツが元気なら私はどん底に気分が悪いのだ・・・そしてその逆もあり。
楽しい訳がない。

私は見て見ぬ振りをし、私は場所を変え裏の窓から外を見ることにした

「なんで無視するんでぃ!!」

!・・・また声がする・・・
裏へわざわざ回ってきたのか・・・暇なのか?

「ナンダヨ…オマエなんかお呼びじゃないネ」
「うん、呼ばれてないけど来た」
「っ・・・ふざけんなヨ!! 人の気分害することしかできないアルかテメェーは!!」
「チャイナが勝手にイラついてるだけじゃないですかぃ?」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・待ってろぃ・・・」
「・・え?」

そういってアイツは雨の中に消えていった・・・
雨脚がさっきより強まって、もう雨の音しか聞こえない。
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