小説 (銀魂関連)
□生まれし日、恋始まり。 《如李》
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ながるながるる雲ながるる…
雲流れ時見ると、己、時止まる…
昨日の事が嘘の様で……
静かに平和が吹く…
―また…助けられた―
理由は自分が殺したいからと言うアイツらしい我儘だけど…
助けられなければ、交わすのが遅れ、かすって、腕一本はもっていかれてただろう
……
また、貸しが出来てしまった。
あっちは、貸しだなんて思っていないだろう……だけど、私がモヤモヤしてるネ
…
でも、どうすれば……
「ねぇ、銀ちゃん」
「んぁ〜?」
「銀ちゃんは何かのお礼で他人から物を貰うなら何が良いアルカ?」
「?そんなこと聞いてどうする?」
「なんでも良いから答えるヨロシ」
「……んーそうさねぇ〜甘いものかな〜」
「好きなモノってことカ?」
「ま、貰う人にも寄るな…余り近くない人にいきなりそうゆうのを前触れなくも
らっても逆に恐い時もあるしなぁ」
「近くない人……」
どうなんだろ…だいたい、アイツの好きなモノって………
「じゃぁ、銀ちゃんにとって大串君は近い人?遠い人?」
「なんで大串君が出て来るんだっ」
「良いから答えるヨロシ」
「オマエさっきからそればっかじゃぁねぇーか!なんなの?質問責めして銀さんを
困らせたいの?…………大串君は…近くであって遠い奴だっ」
「どうゆう意味アル?」
「そのまんまの意味だ」
「……………じゃぁ…じゃぁ、私とサドは遠いアルカ?…」
「!?…オマエ……―なに?なんかあげたいの?…ほぼ毎日会ってんだ、近いかどう
かは本人がどう思うかだろ?いくら近くに居たって、心が離れてりゃそれも遠いっ
て事だろ?」
「…じゃぁ、遠いアルナ…心なんてものないアル…」
「そうかねぇ?俺はそうとは思わないけど…案外アイツも人の子っぽいとこあるぜ?
」
?
「まっ、オマエの思う様にやれば良いんじゃね?」
「……うん…銀ちゃん!私ちょっと出掛けてくるアル!!」
「へぇ〜ぃ……………………―若いねぇ…」