小説 (銀魂関連)

□生まれし日、恋始まり。 《如李》
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「んー思う様にって言ってもナー……あっ」
ふと目を横にやると、店前に染めの入った手拭いが並んでいる。

手拭いなら値も張らないし、私にも買えネ…
使い道だってあるし、貰って迷惑な物では無いだろう…
…値の割に見栄えはするアルしな…

「おいちゃーん!これおくれヨー」
「まいどありー」

う〜ん…素のままじゃちょっとカッコつかないネ……あ、そうだこの前、銀ちゃ
んが依頼主からもらった報酬変わりのお菓子が包んであった紙なら丁度良いアル

あと、リボン…なんてないアル……―!花で良いや


途中道の花を3輪摘み一度万事屋へ帰った。
「ただいまヨー」
「お〜おかえりぃ〜…早かったな…もっと悩むかと…」
「直ぐ決まったアルヨ〜、ねぇ銀ちゃんこの前のお菓子の包み紙どこアルカ?」
「あ〜?台所の引き出しにそれっぽいの入ってたぞ〜?新八が片付けたんじゃねー
の?」
「わかったヨー」

――……………
『ガサガサ…カサっ』
「なーにやってんだ神楽ぁ?」
「包んでるアルー……―よし、出来た!」
「出来たってそりゃ…;」
「じゃ、行って来るアルー」
「おぃ!ちょっ待っ………ま、良いか…」


―――――――――
「ごめんくださいヨー」
「はーい。あ、チャイナさん!」
「おっ!ジミー」

「どうした山崎ぃ!来客か?」
「あ、副長!!チャイナさんが来てまして〜…」
「万事屋の…なんの用だ?」
「え、と…その…サド居るアルカ?」
「総悟なら中にいるが?…ん?プレゼント?」
「あっえ!これは…」
「あ〜そういやアイツ明日誕生日だったな…」
「え!?!?!?」
「いや、えって…オマエそれで来たんじゃ…」
「私があんな奴の誕生日祝う訳ないアル、だいたい誕生日なんて知らなかったヨ

「そうか……入って良いぞ…」
「うっうん…お邪魔しまーす。」


「そこだよ沖田隊長の部屋…」
「案内ありがとアル………サドー?」
「―はい…誰でぃ?」
「わっ私ヨ…」
「?チャイナ!?…」

『ガラッ』
「わぁっ!!きっ急に開けるなヨっ!!」
「あ、わりぃ…………なんの用でぃ?」
「こっこれ…っ…」
「え…なんでぃこりゃぁ…凄い歪な包装ですねぃ…」
「うっうるさいネ!!黙って受け取るヨロシ!!」
「え、これ俺に!?」
「オマエ以外に誰が居るネ!!しっしょうもない物だけどナ…」
「……ありがと…ぅ…」
「じっじゃあナ」
「………ぉぅ…」


―――――…
「あ、お帰りですか?チャイナさん」
「うん、お邪魔しましたヨ…………っあ!アイツにアレの説明してないネ!あっあ
れ誕生日プレゼントじゃないって伝えてくれアル!!あれは、ただ貸しを作ったま
まなのが嫌で…きっ昨日助けてもらったお礼って言っておくれヨ!!」
「ははっ、はいわかりました。」
「絶対アルヨー!!じゃ、さよならヨ〜」



…―
「面白いなこれは…しばらく隊長には黙っておこう、チャイナさんにわ悪いけど
♪」
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