連載2

□傷痕に接吻
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「ねぇ」
「なんだ」
「もしかして、妬いてる?」
「お前は俺が嫉妬しない男だとでも思っているのか?」
「え、うそ、ほんとに?」
「当然だ」
「セフィロスはそういうの、無縁な人間だと思ってた」
「お前は俺をなんだと思ってる」
「え、じゃあ私がアンジールとかジェネシスとかラザードに抱きつくのも、嫉妬してた? ルーファウスとの間接キスも?」
「当たり前だ」
「ティキのこと、話すのも?」
「愚問だな。何を今更」
「……」
「なんだその顔は」
「いや、私はあんたの性格少し誤解してたみたいだ」
「ほう……? 言ってみろ」
「ん―と、たとえば……淡白かと思ったら結構ねちっこいし、しつこいし? あ、あと何気に独占欲強いとことか、意外だった。そのポーカーフェイスも案外簡単に壊れるし。あと、ッ……ぅん……ッ!」

思いつく限りを述べるサラサの口はセフィロスのそれに無理矢理塞がれた。
噛みつかれるような荒々しいキスを施され息をする暇もない。

「ふぁっ……!」
「言い過ぎだ」
「怒った?」
「当たり前だ」
「言えって言ったのセフィロスじゃん」
「……犯す」
「はぁ!? ちょっ、」

肌を撫でる手に抵抗する最中ふと目についた、セフィロスの耳。彼の耳が普段見られないほど真っ赤に染まっているのが見てとれてサラサは絶句する。

「……照れてる」
「ッ……」

ボソリと呟いた言葉はセフィロスの耳に届いたらしく、男の肩がぴくりと揺れた。

「照れる理由あった?」
「煩い黙れ」






end

何が書きたかったかってセフィロスはサラサの背中の傷痕が好きなんだよって話!
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