まず始めに、みんなの夢を知る前に、ここで自分の夢を伝えたいと思います。
一言で言うと『ミュージシャン』です。
短い人生の中で辛い、恥ずかしい、苦しい経験は死ぬほどしてきたし、それと同じくらい心から幸せだと感じる瞬間に救われてきました。
その過程で、夢を諦めた事があります。
高校生まで本気でサッカー選手になるのが夢でした。高校にいって初めて自信を打ち砕かれ、『挫折』というモノを経験し、自分が何になりたいのかすらわからなくなってしまいました。
そんな中で腐らなかったのも、恋人や家族、友達のおかげだと思います。
そしてもう一つ、いつも傍らにあったもの…
それが、音楽でした。
いつも自分の気持ちを代弁してくれる、別の世界へ連れて行ってくれる、時には背中を押してくれる、そんな音楽が大好きでした。
1人でいる時、僕はところかまわず歌う子供でした。それは今も変わりません。
バンドというモノには特別な力があるんだと、中学生の時に初めて知りました。
ドラム、ベース、ギター、ボーカル、この全ての音が重なった時、異様に胸が高ぶるのです。
ジャンルどうこうというより、そこに
歌い続けていました。今も終わることはありません。
そして、誰かの心に何かを残せる音楽を作ること。
それが、僕の夢だと気付きました。
アルバイトをして、お金を貯めて自立することを目標に働いていた中でも、たくさんのモノを得ることが出来ました。
社会で生きるということ…信念の大切さ、音楽を通しての交流、信頼の出来る人間関係、企業倫理、責任、個性というもの…言い出せばキリがありません。
そうやって、音楽をやる以前に人としての自信を持ちました。
歌う僕を認めてくれる、貴重な人たちともこの時期に出会いました。
涙を流してくれる人も、称賛してくれる人もいました。
そんな人たちに背中を押され、やっと、夢に向かって生きることにしたのです。
上京=成功なんて甘い話はありません。
何をもって成功かもまだわからないような人間です。
保証なんてどこにもありません。
でも、ここで諦めたら一生後悔する人生です。
すべてをぶつけよう。
そう心に決めました。
その向こうに、何かが待っていると信じて…