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□月くんが風邪をひいたようです
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「何なんだよさっきから父さんは…
気持ち悪い」
「親子の絆の修復を図ったんじゃないですか」
「無理に決まってんじゃんそんなの」
そう言い放った月の目の、冷たさたるやいかに。
夜神総一郎は床に倒れたまま無意識に涙を流した。
5リットル。
「そんなことより、竜崎、ティッシュ。ずびっ」
「あぁ……………
………はいはい」
「アクション起こすの遅っ」
竜崎はひどく緩慢とした動きで20センチ先のティッシュに3分かけて手をのばした。
その間に、月の鼻水が12回垂れた。
「はいどうぞ
お望みのティッシュですよ」
「わーいティッシュだ!
って遅いわ!」
「ひぃいいぃいい!!!
ノリツッコミ…!」
「………………」
年末年始お笑い番組ばかり見ていたLの脳内はお祭り騒ぎだった。
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