□夜神月救済計画
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「この状況を




利用しない手は無い!」






*夜神月救済計画*
〜わぁ、今夜はありがちな童話パロだ、PART2〜





「月くんの下半身が馬になってから約1週間…正直、彼が何のてらいもなくあの姿で街を闊歩するのを見るのはもう嫌だよ…」

松田は嘆いた。彼は何も間違ってなどいなかった。

「確かにあの姿にも少し飽きました
だいたい小説じゃ伝わらないし意味無いですよね」

そもそもの元凶とも言うべきLは、至って冷静であった。

ここは月がまだ来ていない捜査本部。名探偵のLに、ツッコミの松田、リリアンにいそしむ総一郎、それからオッサン少々。

月をなんとかすべく、男たちはうんうん唸っていた。


そこへ、パカッパカッとやたら軽快な足音。

「やぁこんにちは冴えないオッサン一同!今日は童話パロだよ。さっさと準備して!」

本部のドアをご自慢の足(馬)で蹴りやぶって入室した月。そして何やらいきなり宣言。松田すらポカンと反応できずにいた。

「童話パロ…ですか?」

「そうさ竜崎。ぼくは、このユーモラスな下半身を存分に発揮する道を、ここ168時間考えていたのさ。そしてたどりついた答えが童話パロというわけ」

月は得意気に鼻をならす。

総一郎は“ユーモラスな下半身”という表現に少し興味を示した。

「なるほど、考えたな月。」

「ってことは、なんかケウタウロス的な登場人物がいるお話をやるってこと?」

松田の質問に、月はそれがね、と続ける。

「そんな謎の生物が出てくるのって、なんか外国の神話くらいでしょ?そんなの知らないから、別に日本の童話でいいよ。親指姫とかさ」

「なぜ親指姫!?
いや、っていうかそれじゃ童話パロする意味無いよね!?」

「意味?」

ハテ?何のことやら。みたいなムカつく顔の月に、今度はLが話を進める。

「で?何の童話をパロるんですか?」

「それを今から話し合おうと思って。」

月がヒヅメをカカッとうちならして言う。

「そんなの小説書きはじめる前に決めといてよ!!〜わぁ、今夜はありがちな童話パロだ、PART2〜ってめちゃくちゃタイトルに書いちゃってるよ!!!」


こうして暇人数人が、あーでもないこーでもない、松田はろくでもない、と話し合いを始めた。






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