∀小説
□迎え
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『ねぇ骸。』
『何ですか?』
『その目さぁ…狙ってる?』
『何を狙うっていうんですか』
『なんていうか…うけ?』
『そうですか。殺されたいですか。』
『嘘です。ごめんなさいもう言いません。』
『よろしい』
……ねぇ骸…覚えてる?
いっつもこんな会話してたよね
私さ、またこんな会話出来ると思って楽しみにしてたんだよ?
私を置いて逝かないでよ…
お願いだから笑顔で手を振らないで…
ほら…骸のせいで涙が溢れてきた…
早く…早く涙を拭いにきて…?
じゃないと私が代わりに骸の所へ逝くよ?
待ってて…今から貴方の所へ逝くから…
(この日この場所には砕けた三叉槍と梟の羽が落ちていた)
終わり
→後書き