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□小ネタ
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◎夏の甲斐



「うおおおお!!!!燃えよ!燃えたぎれぇえええ!」


「ったく、相変わらず熱いんだから旦那ってば〜」



西瓜を持ち、天に向かって雄叫びをする旦那の身体からは火が出ているような気がする。ちょっと旦那‥‥西瓜が丸焦げになるんだけど‥。



「佐助ぇ!西瓜だ!西瓜を食そうぞ!」


「はいはい‥‥で?この西瓜誰からもらったわけ?」


「片倉殿だ」


「‥‥‥」



何だってあの野菜の番人が、わざわざ旦那に西瓜なんて渡したんだろう?先ず怪しむのは忍の性と言えばそれまでなんだろうけれど。まあ、でもいい西瓜だし有り難く食べさせてもらいますか。



「じゃあ俺様、今から切ってくるね」


「うむ。あ、佐助!西瓜団子は作れぬのか?」


「えええ?西瓜のー?ぶちょぶちょになるんじゃない?」


「しかし柚子団子は作れたではないか!」


「わ、わかりましたって。作ってみますよ」


「頼むぞ!」



真田の旦那からズッシリと重みのある西瓜を受け取り、俺は台所へと向かった。あれ?そういえばお館様は?



「旦那ぁーっ!お館様も呼んどいてくれる?」


「うむ!今お館様は厠で格闘していらっしゃるから、出て来られたら伝えよう!」


「あ‥‥‥」



もしかして、お昼の素麺冷た過ぎたか?最近お館様も歳だし、ちょっと氷入れすぎちゃったかもなあ。なんてちょっと反省をしながら、再び台所に足を向けた。









「お館様〜、もしかして素麺でお腹壊しちゃいました?」


「いや、厠にかさかさと動く黒い虫がおってな‥‥退治していたのだ」


「え?まさかそれって‥」



そんな、俺様、あいつが出ないように厠もぴかぴかに掃除してたのに?!嘘だろ‥‥と小さく呟き、俺は箒を持って厠へ旅立った。



「お館様、佐助は箒など持って何をしに厠へ行かれたのですか?」


「うむ‥‥掃除だろう。幸村!団子はお預けだ!先ずは佐助と共に掃除をするぞ!」


「こ、心得ましてございますううう!!!!」



その後、二人が来たせいで余計に大変になったのだが――まあ、それもそれでいい思い出ってことで。



「旦那、次団子を寝床に隠したりしたら‥‥」


「う、うむ‥!すみません」














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やりたかったw



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