シリーズNovel

終わり、始まり。
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朝日に目が眩む。ぬけるような青空が広がっていて、思わず手を翳した。

気分上々とは言い難いけれど、悪くは無い一日の始まり。


――久しぶりにカーテンを開けた気がする。あ〜いや、気がするとかじゃなくて、本当に久しぶり。


いつもの休日は殆どと言っていいほど昼まで眠っている私だから。

こんなに早く起きて、あまつカーテンを開けて朝日を浴びているなんて、正直自分が一番信じられない。


目を擦り、ふと気付く。


眠たいからではなくて、物理的に重い瞼。


――忘れてた…昨日散々泣いたんだっけ…。


腫れぼったい瞼が重く瞳にのしかかっていて、気持ちまで重くなりそうだ。


「蒸しタオルでも作るか!」


せっかく悪くない気分で目覚めたのに、これじゃ台無し!なんて。

どうにかしなきゃと思い、タオルを手に取ったその時だった。



部屋のチャイムと共に、ドンドン!という音が私の部屋に重く響く。
チャイムを鳴らす意味はあるのか、と思ってしまうほど激しい音が――。






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