ショウセツ
□君の隣
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「なぁ、跡部」
突然、忍足がこちらを向いた。
瞬間、俺は目を反らした。
「なっなんだよ?」
情けない事にちょっと吃ってしまった。
まさか見つめてたのがばれた…?
「昼飯、どないする?」
なんだ、昼飯か…(ホッ)
「…昼飯…何でもいい」
「なんでもいい、て主婦が1番困る台詞やで」
なんだ、それは。
その後、忍足が作った炒飯とスープ、サラダを食べた。
炒飯は勿論、温かいがスープは冷製で、冷たくて、以外に美味しかった。
「…ごちそうさまでした」
「ん、味はどうやった?」
「…美味かった」
いつもはこんな事、言わない。
言外にありがとうの意味を込めた言葉。
「ほんま?いやぁ〜ありがとうな」
忍足が笑って言った。
お礼を言うのはこっちなのに。
忍足は気付いたんだろう、俺の含めた言葉に。
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