ショウセツ
□君の隣
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寒くて永い冬も終わり
暖かく優しい春を過ぎ
もうじき熱い夏が来ようとしている。
外では雨が降っていて
でも風はない。
肌はジンワリと汗で湿って
服が体中に張り付いている。
そんな6月の空気が俺はとてもじゃないが
好きには…なれかった。
そんな6月のある日
俺は最近…つっ…付き…あぃ…はじめたばかりの忍足の部屋に来ていた。(吃りすぎ)
俺と忍足の間には共通の趣味が有るわけでも、話題が有るわけでもない。
だから二人で忍足の借りたというDVDを観ることにした。
最初のうちは、普通に二人でソファーに並んで座って観ていたのだが、段々と忍足が近づいて来て、
俺を膝の上に乗せやがった!
あげくの果てにきつく抱きしめられて、殆ど身動きも取れない。
俺は文句を言おうと口を開いた。
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