□らしくない計画
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「はぁ〜、ほんっとごめん」


「いいって!昨日も忙しかったんでしょ?」







“好き、なんだ

だから...よかったら、付き合って?”


“…はい”



夜景バックに若干しどろもどろな剛士からの告白を受けてから2週間



休みが取れた彼と
約束した初めてデートの日





昼前にバイクでのお迎えをしてくれて、それからお昼を食べて

その後、剛士が貰ったらしいチケットで映画館へ




そしたらなんと


『This : to the place in which being in old times〜』
(これは昔あるところに…)


字幕の洋画




これにはお互いビックリだったらしく、始まった瞬間顔を見合わせてしまった(剛士に字幕なんて誰が渡したんだ…)




内容は面白かったんだけど、忙しくてろくに寝てない剛士にとっては英語も漢字ばっかの字幕も催眠術のようなもの



案の定上映30分程で眠りに落ちた





疲れてるだろうし、初めての寝顔も見れたしそのまま起こさないでいると

コトンと肩に頭が乗っかって




突然の密着にさっきより鮮明に聞こえる寝息





おかげで初の映画デートは


私は途中から集中できなくなってあやふや
剛士爆睡


となってしまい今に至る




映画を出てから
ずっと寝てしまった事を後悔してる彼は



「最悪やー」とか
「せっかくのデートが…」とか

私もたいして内容を把握してないことも知らず、口を尖らせている





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