「七つの大罪を犯した者の血筋は殺せ」
ある日突然王から理不尽な命が下された。
今まで私たちは普通に仲良く接してきたのになぜいきなり。
民は皆驚きを隠せなかった。
その原因は今までの王政が崩れ、彼の息子が新たに王座に就いたことにあった。

彼は七つの大罪者を敵視している様に見えた。
昔自分の恋人が大罪者に殺されたからだと彼は言うがそれが建前であることは皆分かっていた。
彼は退屈なのだった。
今のこの平和な状況に飽々していたのだった。彼は彼自身が面白くなるような発令を出したのだった。
人々は困惑し、嘆いた。
しかし王の命令は絶対だった。従わなければどうなるか彼らは良く分かっていた。王の命令の内容はこうだった。
「今から2週間以内に七つの大罪を犯した者の血筋は殺せ。期間内に全ての血筋を殺さなければ兵や大罪者と親しかった者も皆殺す」

人々は躍起になって七つの大罪者を殺そうとした。大罪者は全ての人間が敵だった。
大罪者たちは身を潜め、集まった。暗い夜のことだった。
「このままずっと逃げ回っていたら「この子たち」にも被害が及んでしまう。この子たちは私たちの唯一の希望だ。そうなる前に…」

王が発令した命令の期限まであと1週間という時だった。大罪者たちは全員自ら王の城に集まった。王は一瞬、驚いたような顔をしたが、すぐに兵に大罪者たちを皆大広場に集めるよう命じた。
公開処刑のためだった。

広場には国のほぼ全ての民が集まった。民は耐えきれず泣いていた。
その中で拳を震わせる7人の子供たちがいた。

公開処刑後も王は自分の欲や感情のまま、好きな限りを尽くした。
王が讃えられるにつれ、密かに王に不満を持つ者も増えていったが、状況は何も変わらなかった。

10年の月日が経った。
王は自分を警護させるために密かに「秘密警察」を作っていた。
どんな状況になっても王を守る絶対の軍隊だった。


そこにはあの8人がいた。彼らは正義の者になっていた。心に一同した想いを秘めながら。

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