drr小説

□携帯、救う
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これと同系軸。
静雄&ヴァローナver


私はヴァローナ、しかしここでは否定します。
私は平和島静雄の携帯。
…拒否します。何故かという疑問には答えたくない。
設定だから、と言うように言われました。



昨日の夜22時〜25時まで平和島静雄は私を手に取りながら迷いました。
折原臨也にたった一言を送信するのを。
疑問です。なぜ悩む?
理解の限界、行動しないで悩むなら行動したほうがマシ、正解です。

結局最後までそれを送ることはなく朝を迎えました。
朝の平和島静雄は最悪。
あなたが勝手に設定したもの、アラーム、だから起こした。
なのに壁にぶつけられる理由がわからない、理不尽。



朝も平和島静雄は悩みます。
時間の無駄、さっさと送ればいいい。
未送信、保存、結局送信しない、迷惑です。
同じ内容のメールの保存係数10、ここ一年、勝手に削除したものを数えます。
375です。一日一回以上です。迷惑。




昼間はわりと出番なし、だけどたまに私を開きます。
少しだけ眉をよせて悩み、また閉じます。
その繰り返し、電池の無駄です。




午後になると折原臨也やってきます。
平和島静雄は標識を手に取ります。
標識の支柱、鋼柱やアルミニウム合金柱を使用、『鋼管』、『形鋼』、『テーパーポール』、『ステンレス柱』などの素材も使用しています。
結果、普通人間が腕の力でちぎる事は不可能。
…肯定します。
平和島静雄は普通ではありません。
主にそれは折原臨也に投げつける為に使います。
器物破損、刑法261条、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する、これが法律。
でもここは池袋、それは無となるのです。




…私は平和島静雄といつも一緒にいますが…、理解できない部分、大量です。
未送信のメール、送ればすべてうまくいく、納得です。
だけどしない、疑問です。なぜうまくいかない道を選ぶ?





限界に達します。
強制執行です。







「シズちゃん!」
「…ノミ蟲、……っ!?」



姿をけした折原臨也、現れます。
抱擁、平和島静雄は困惑しています。




「俺もあいたかった」
「……!?」



ばっと私を開きます。
強制執行です。
未送信メールのひとつ、送信しました。
内容はいつも同じ、どれを送っても正解です。




こんな短い言葉で納得解決。
単純です。



『あいたい』




私の機能、この言葉の為にあるわけではありません。
平和島静雄、機能使いこなせない。だからこの文字いつも打つ。
あて先はいつも同じ、折原臨也。



折原臨也の携帯と目が会いました。
苦労を労われました、お互い様です。



私は携帯ですが、いつも一緒です。
平和島静雄の暴走現場、暴走現場、暴走現場、
折原臨也との×××。
言葉、拒否されました。
使用不可、年齢確認。
………折原臨也の携帯も現場にいます。
そちらに疑問、問い合わせ願います。





恋人たち、酷く素直ではない。
でも私、よく知っています。
あいたい、の一言、恋人を救うのです。


携帯、救う
(幸せ、理解したいです。私も)


>>end.

ヴァローナ…もっと口調わからない…っ!




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