幻想小説 U

□37。
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「やっぱりねー。
そうじゃないかとは思ってたのよ。
最初に賭けで"リザを賭けて"何て言うからさー。
そーゆーことね。
まあ、確かにリザ綺麗だしね。可愛いし。
欲情もしちゃうのかもねー。
しかも、連れてるのはラジア!
天下のラジア・ゼルダ!
悔しさもあるわよねー。」


いらないことまで言って、お構いなしにカゥゼは一気にまくし立てた。

ちょっと。
あんまり煽るな。

ちらとイメルダを見遣えば、わなわなと肩が震えている。
リザはあたしにくっついたまま。

まずい。
これは、非常によろしくない事態になりかねない。

ぱちんっ。

どおんっ。

部屋に、轟音が鳴り響いた。
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