幻想小説 U

□31。
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「ちょっと!引っ張んないでよ!」


苛々とカゥゼの手を振り払った。


「だってお邪魔でしょうが。」

「何であたしが!」


何であたしが、そこまで気を遣わなければならないのか。

ラジアが落ち込んでいたことなんて、知ってる。
そう仕向けたのは、あたしだ。

呆れ顔のカゥゼを睨み付ける。
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