幻想小説 U

□40。
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俺は、ラジアちゃんのことが知りたい。
過去のことなんて、本当は関係ないんだ。

ラジアちゃんがいてくれたら、それだけでいいんだ。

だけど。

過去を知ったら。
知ることが出来たら。

ラジアちゃんの本当を知ることが出来たら。

何か出来るんじゃないか、なんて。
思い上がりもいいとこかもしれない。
そこから、俺は付け入りたいだけなのかもしれない。

俺の夢を、自分勝手に叶えたいだけなのかもしれない。

知りたいよ。

大好きだから。
愛しいから。
愛してるから。

だから。

…だけど。




「…んーやめとく。」


そう応えたら、カゥゼが目を見開いて驚いた顔をした。

小声で話しているから、ラジアちゃんには勿論聞こえてはいない。
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