幻想小説 U

□41。
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清々しい朝。
何て清々しい。

飲んだくれて倒れている面々。
転がる無数の酒瓶。
無駄に豪華な部屋。
一面の銀世界。
全てが、今日でおさらばなのだ。
最っ高。
気分いい。

見渡せば、まだ誰も起きる気配はない。
それもそのはず。
かなりの早朝なのだから。


「風呂でも入ってくるかー。」


上機嫌で軽く鼻歌など歌いながら、着替え片手に、あたしはバスルームへと向かった。

くわえ煙草の煙が、糸を引く様になびいていく。


「…そういえば。」


昨夜、リザが何か聞きたがっていた様な。

立ち止まり、暫し頭を働かせてみた。


「…ま、いっか。」


鼻歌を再開させ、またバスルームへと足を運んだ。
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