幻想小説 U

□30。
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けれど。
それだけじゃなかった。

あれから、イメルダの一言から、ラジアちゃんは一切話していない。

"クラチカ"に、
彼女は確かに、
反応していた。


「次、リザだよ。」


カゥゼに言われ、はっと我に返る。

カードを手繰り寄せれば、敷かれた絨毯が軽く毛羽立った。

手札を確認して、二枚を床に投げる。
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