幻想小説 U
□30。
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「…強いわね。」
イメルダが、俺を軽く睨み付けた。
手持ちのカードは、後三枚。
この賭けは、多分、俺の勝ち。
珍しかった。
ラジアちゃんは、余りにも乗り気でない。
どうして。
そんなこと、聞けなかった。
だけど。
知られなくないんだよね。
思い出したくないんだよね。
虚ろな黒の瞳に、俺はそう、確信した。
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