幻想小説 U
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オフィリアは、只々、わなわなと肩を震わせているばかりである。
言葉も無いらしい。
「あの、そーゆーのじゃ…。」
「そーゆーことだよ。」
余りにも綺麗な笑みで、リザが余計なことを言った。
「ちょっと。」
「だってー。」
だってじゃないから。
「ドア、閉めてくれないかな?ついでに出て行ってくれると、嬉しいなー。」
リザらしからぬその言葉に。
あたしは正直、驚いていた。
怒りに顔を歪ませて、物凄い視線であたしを睨み付けてから、オフィリアは、部屋を出て行った。
あたしは、大きな溜め息をつくしかなかった。