幻想小説 U

□35。
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ラジアちゃんと交わす口付けは、只、甘くて。
酔いしれてしまいそうになる。
今までは知らない。
けれど。
これからは、俺だけが感じられればいいと。
滑り落ちる衣擦れの音をどこか遠くで聞きながら、そんなことを思った。



「…オフィリアの婿には、やはりなれないのかね?」


ここは、マリー様の個室。
元々 豪華な宿屋ではあったけれど、この部屋は一際お金が掛かっている様に思えた。


「はあ、まあ。すみません。」


早くラジアちゃんの所に戻りたい。
そんなことを考えて、曖昧に返事をした。

オフィリア様乱入事件のあった日の昼過ぎ。
早速、俺はマリー様に呼ばれた。
ラジアちゃんは待機中。
というか、お昼の食事に夢中だった。
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