幻想小説 U

□36。
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「…だって、誘えば付いて来てくれるでしょ。」

「ラジアちゃんが行きなさいって言うから。」


何、それ。


「…だって、優しくしてくれるでしょ。」

「ラジアちゃんが女の子には優しくって言うから。」


何。


「…何でも言うこと、聞いてくれるじゃない。」

「ラジアちゃんの依頼主の娘さんだからね。」


何、それ。
何なの、それ。

じゃあ。


「…あたしの、ことは。」

「好きだよ?」


当たり前の様に、リザは応えた。
好き。
好き、なの?
だったら。

俯きかけた顔を勢いよく上げると、リザと視線がぶつかった。
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