幻想小説 U
□37。
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「…あんた、明日、立つんですってね。」
珍しく、イメルダが普通に喋った。
何だ。
やれば出来るのか。
どうでもいいことに、少し感心したりした。
「そうだけど。」
「…リザも?」
ん?
リザ?
「そうだけど。」
何でリザ?
応えながら、首を捻る。
こいつは時々、よく解らない。
それはリザも同じであるが。
隣に目をやれば、甲斐甲斐しくあたしに酒を注いで、にっこりと笑うリザ。
目の前には、これでもかと酒を煽るカゥゼ。
ドアには、イメルダ。
ろくなことがない面子が揃っている。