幻想小説 U

□37。
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すこぶる嫌な予感がした。
いや、面倒な予感が。


「イメルダも飲む?」


何だか知らないが、やたらとご機嫌麗しいリザが、空いたグラスを差し出す。


「のっ…みたい、かな。」


何でどもってんの。

ほんのり頬を赤らめたイメルダに、あたしはまたもや、首を捻った。


「…ふうん。」

「何が"ふうん"?」


カゥゼは面白そうに、にやにやと、あたしとイメルダを交互に見やった。


「あんた、解んないの?」


今度は、非難の目を向けられる。
いや、解らないから聞いてるんだけど。
只。
この面倒な予感は、間違いない気がする。
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