幻想小説 U
□37。
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「イメルダ。あんた、リザに惚れたわね?!」
おもむろに発したカゥゼの言葉に。
部屋の空気は、止まった。
…様な、気がした。
「…気付かなかった!」
「ラジアちゃん鈍いもんねー。」
おかしそうに笑って、リザがあたしに飛び付く。
そうか。
イメルダはリザに惚れていたのか。
あたしは、本気で気付かなかった。
いつの間に。
見れば、イメルダは真っ赤に染まって、立ち尽くしていた。
流石に少し同情して、あたしは声を掛けようとした、が。
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