幻想小説 U

□38。
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綺麗だなあ。

こんな時にそんなことを思う俺は、やっぱり重症なんだ。


「ねーしていい?」

「意味解んないから!早く離れろ!」


意味解んないこと無いのに。

渋々離れてみれば、イメルダの視線を感じた。


「…ポーカーよ!」

「げっ。」

「ラジアのトラウマねー。あ、あたし貸さないからね。」


各々が好き勝手に喋っている。
似たり寄ったりなんだよね、きっと。

羨ましいな。

俺はいつ、あの中に入れるんだろうか。
俺はいつか、あの中に入れるんだろうか。

ねえ、ラジアちゃん。

俺はいつ、ラジアちゃんの本当を知ることが出来る?
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