幻想小説 U
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綺麗だなあ。
こんな時にそんなことを思う俺は、やっぱり重症なんだ。
「ねーしていい?」
「意味解んないから!早く離れろ!」
意味解んないこと無いのに。
渋々離れてみれば、イメルダの視線を感じた。
「…ポーカーよ!」
「げっ。」
「ラジアのトラウマねー。あ、あたし貸さないからね。」
各々が好き勝手に喋っている。
似たり寄ったりなんだよね、きっと。
羨ましいな。
俺はいつ、あの中に入れるんだろうか。
俺はいつか、あの中に入れるんだろうか。
ねえ、ラジアちゃん。
俺はいつ、ラジアちゃんの本当を知ることが出来る?