幻想小説 U

□45。
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「…何かあった筈よ!」


結局大声で叫んだカゥゼは、がくがくとあたしの肩を掴んで前後に揺らした。

絶対、気の遣い方を間違っている。

あたしがそう思ったときだった。


「伝令!伝令!」


そう叫びながら、早馬がマリーを目掛けて駆けて来た。
一瞥くれてから、カゥゼの手をさり気なく払う。
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