幻想小説 U
□47。
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「…あたし達に、マリーは何をさせるつもり?」
「無血開城よ。」
カゥゼとは違う方向、あたしの背中越しにある小さなバルコニーから、その応えは返ってきた。
勢い良く振り返る。
閉まっていたはずの窓は開き、僅かな風にカーテンが揺れる。
その向こう。
宵闇を背景に、懐かしい銀と金を視界に捉えた。
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