幻想小説 U
□47。
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「アレックス!」
「げっ、スピカ!」
あたしの声と、カゥゼの明らかにおののいた声は、ほぼ同時に上がった。
「はーい、ラジア。久しぶりねえ。」
片手をひらひらさせながら、先程までのシリアスな雰囲気何のその、全く気にする様子もなく、アレックスはバルコニーから登場を果たした。
その後ろに続く金色に、カゥゼはおののいたまま、顔を引きつらせている。
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