幻想小説 U

□48。
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依頼だったから?
仕事だったから?
理由はそれだけの様で、決してそれだけではない様に思えた。

ラジアちゃんは仕事に私情は挟まない。
それこそ、今までに挟んだことなんてない。
そんなこと、知っている。
知っているけれど。

考えてしまう。

じゃあもし、俺がクラチカの立場だったとしたら。

ラジアちゃんは、俺を迷わず殺すのだろうか。


「…俺は殺せないなあ…。」


立場が逆だったとしたら、俺には間違い無く出来ないと思った。
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