君の声が聴きたくて

□*標的3*
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並盛中学校に転入して初日
常識のないこの世界で凡人の私はやっていけるのでしょうか…
激しく不安になりました…






君の声が聴きたくて 標的3






『ディーノさん色々ありがとうございました!!』


彩音はディーノに深々と頭を下げた




「いや、これくらいかまわねぇよ。」


そう言って、ディーノはニカッと笑った



ディーノさんが日本への手続きや、身のまわりの物などを色々用意してくれたのだ

そして今日私はイタリアから日本へ旅立つ

9代目は忙しいらしく、お見送りにはディーノさんが来てくれた




『じゃあ、私そろそろ行きますね!』


「ああ、空港にリボーンが迎えに来るからな。リボーンには彩音の事は話してある。じゃあ、気を付けてな!」


ディーノは大きく手を振り、彩音もディーノに手を振り返して飛行機に乗り込んだ


彩音は飛行機に乗り込んだ後、9代目との会話を思い出していた





"…日本での事はリボーンに任せてある。気を付けて行くんだよ"

"はい!私ボンゴレファミリーにふさわしくなれるように頑張ります!!"

"はははっ、彩音は彩音のままでいてくれればいいんだよ"




私は私のままで……か…




俺は彩音だから好きになったんだ…
これからもずっと彩音のままでいてほしい




君のあの言葉を思い出した…

あの時間と記憶はもう私の中だけの幸せ……

もう幸せだったあの頃に戻れないのはわかってる…

それでも私はーー…





「日本に到着致しました。お忘れ物がないようお気を付けてお降りください。」





ん…
私、いつの間にか眠ってた…





アナウンスの声が聞こえ、彩音はぼーっとしている頭を起こし、荷物を持って飛行機から降りた
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