君の声が聴きたくて
□*標的2*
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あの優しい声は貴方だったんだね
聞きたいことが沢山あるんです…
私は死んでしまったの…?
どうして貴方は私を呼んだの…?
君の声が聴きたくて 標的2
扉を開けるとそこには大きなイスに腰かけている老人がいた
あれ?
このおじいさんどこかで見たことあるような……
「初めまして、水野 彩音
ようこそ、我がボンゴレへ。私はボンゴレボス9代目だ」
そう言って老人は優しく微笑んだ
え!?ボンゴレ…?
さっきの金髪の外人さんはディーノさんに似てたし、このおじいさんは自分で9代目って…
もしかして本当に本物!?
『あ…あのっ!ボンゴレってREBORNの!?それになんで私の名前ー!?』
「混乱させてしまってすまない。今からすべて説明しよう…聞いてくれるか?」
9代目が真剣な表情で問い掛けるので、私は混乱しつつも首をコクリと縦に振った
それを見た9代目はゆっくりと話始めた
「君の世界と私達の世界は行き来することはできないんだが、突然亀裂ができてしまい2つの世界が繋がってしまった。私はその亀裂から君のいた世界を眺めていたんだ。そして君を見つけた…是非君に力を貸して欲しいと思ってこちらの世界に来てもらったんだ」
あの優しい声は9代目だったんだ
私の世界とREBORNの世界が繋がるなんて…
私の世界…私は……
『あの、話は大体わかったんですけど…私のいた世界で私、交通事故にあったんです。私は…』
死んでしまったんですか…?
彩音は怖くなってそれ以上言葉が続かなかった
しんと静まりかえる部屋
「彩音…君は死んではいないよ」
9代目は真っ直ぐ彩音の目を見て言った
「交通事故にあったのは確かだ。9代目が彩音を俺らの世界に連れてきたから助かったんだぜ」
ディーノが彩音を安心させるようにさらに言葉を付け足した