*Le soleil*

□チカユミスト-テルver.-
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「今日も一日お疲れ様でした〜」

「お疲れ」

「んー・・・今日は右肩が張ってますね」

「やっぱり?痛いもん、そこ」



全国ツアー巡りも、中間地点へ突入。

さすがに体にも影響が出てき始めていて、
やっぱりセルフマッサージをしていないと疲れが抜けない。
ということで、こうやってお互いの体を解し合うのが日課となっている。



〜〜〜〜〜♪



「あ、チカさん電話ー」

「えー取って」



マッサージが終わったチカさんは、気持ち良さそうにベッドでごろんとなっていて。

目をつぶったまま、少しにやけた笑顔で何だか可愛い。



「もー、しょうがないな」



と言いつつ、チカさんを甘やかすのが実は好きな私には
そういった一面を見せてくれる、この瞬間がすごく嬉しかったり。




「あ、テルだ」



着信表示を見たチカさんが驚いたように、でも笑顔で。

しかもテレビ電話だよ、と私を手招きする。




「久しぶりー、元気?」

「元気です!って、ゆみこさんもいる!」

「やっほー」

「だって今、全ツだから」

「全ツじゃなくても、いつも一緒じゃないですか」

「あ、そう?」

「そうです。つ・ね・に、一緒じゃないですか」

「まぁ、同じ組やし」

「そういう問題じゃなくて」

「テル、何か用事?」

「あ、そうだ。大切な用があって」

「え、何なに」

「メモ!メモあります!?」

「メモ?・・・あ、ホテルの備え付けのメモ用紙なら」

「いいです、それで」

「何に使うの?」

「チカさんも用意してください」

「え、面倒くさい」

「もー、じゃあゆみこさん2人分」

「はい、チカさん」



ベッドのサイドテーブルに置いてあったメモを2つ取って、
備え付けのペンをそれぞれ用意したけど・・・
何か書き取り?でもするんかなー。・・・何のために?




「ねー、テル。これ何に使うん?」

「今から言うんで、ちゃんとメモとってくださいね!」



メモとらなくちゃあかん何かって、、何やろ。
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