BOOK(牛頭雪)

□兎と花冠
1ページ/4ページ


―――それはもう、随分と昔のことだ。

まだ幼い頃、総大将に連れられて捩眼山に出向いた。

挨拶を済ませて直会となった折、総大将の計らいで遊びに出てもよいことになった。

その時は大人の話など理解できなかったから、好奇心の赴くままに野山に足を踏み入れた―――。

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ