BOOK(過去拍手)
□猫と一緒
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ある日つららは、庭の片隅に妖怪たちが集まっているところに通りかかった。
「みんなで何をしてるの?」
「あぁ、雪女殿。実は・・・」
妖怪の一人が体を動かした、そこにいたのは・・・。
「みゃ〜」
「猫!?」
まだ小さな子猫が、首を傾げて不思議そうにこちらを見ていたのだ。
「何処かから迷い込んだのかしら」
「へぇ。どうしようかと・・・」
「どうもこうも、ほっとけないでしょ」
つららは子猫を抱き上げた。
「飼い猫じゃないみたいだけど・・・お腹すいてない?」
するとみぃ、と鳴いてつららの胸にすり寄ってきた。
「ふふっ、可愛い。待っててね、すぐに何か用意してあげるから」
子猫を連れて母屋へ戻るつららだった。
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