「ああ、あいつは今頃何をやってるんだろう…」


ルフィはポツリと呟く


「どうしたのよーう、麦ちゃん」

「おれ、エース助けるためにみんなには待っててもらおうと思ったけど、やっぱ、おれ1人じゃ無理みてぇだ…」

「ジョーダンじゃないわよーう!
麦ちゃん、あちしがいるじゃないのよーう!」


ボン・クレーはいつものようにくるくる回りながら言う
そして、それが励ましてるようにも見える


「ありがとう、ボンちゃん
だけどおれ…」

「ノンノンノン、分かってるわよーう
麦ちゃんはあの子の事を想ってるのねぃ?」

「……だけど今できる事をするよ…」

「仕方ないわねぃ」


ボン・クレーは右手で自身の頬を軽く叩く


「!!!」

「今だけよぅ?」

「ありがとうボンちゃんっ!」


そう言うとルフィは元ボン・クレーの彼女を抱きしめた
抱き心地も忘れそうだったほど久し振りすぎて、泣きそうになる


「ごめん…。」


それは、彼女に向けたのか、ボン・クレーに向けたのか分からない言葉だった






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