06/29の日記

16:52
辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』
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小林アン
徳川勝利

斉藤芹香





中学生。
アンは中高生が起こした事件の記事を集めていた。
リアルでは誰にも言えない、趣味。
人形が切られた自分の腕を見ている写真が好きだった。

芹香や倖とは仲が良く、『派手』なグループにいた。
些細な事で人を外せる芹香。
外されないようにアンにも芹香にも媚びる倖。
アンはうんざりしつつも振り回されていた。
アンは河原で徳川を見かける。
徳川はクラスのキャラモノ集団の一人。
『昆虫系植物担当』
先生の息子で徳川だから『ショーグンJr.』
徳川は河原で素早い動きで何かを蹴っていた。
アンは徳川が去ってからそこへ行ってみた。
徳川が蹴っていたのは袋に入った何か。
袋からは血が流れ出していた。

アンはそのあとも河原へ行った。
しかしそこにはもう袋はなかった。
探しているうち、徳川に声をかけられる。
アンは袋の中身を聞く。
徳川はネズミだと言う。
アンは徳川を少年A候補とした。

そのあとも河原で徳川と会う。
徳川はアンの名前はアン・ブーリンから取ったのかと聞く。
アンは自分の価値観を理解する人間に会えたと思い、殺してほしいと頼む。

徳川は引き受ける。
2人で事件を作っていく。
殺され方、日時、場所、動機…。
学校では他人。
アンは外されたりする日常を事件をよりどころとして生きていく。

ある日、アンは徳川が蹴り殺したのは元カレの猫だと知る。
逆上したアンに徳川は計画を白紙に戻すと言う。
それでもアンは殺してほしいと言う。

アンと徳川は期日を決め、事件の準備をしていく。
当日、時間に徳川は来ない。
数時間遅れて来た徳川は、キャンセルする。
父親と音楽教師の櫻田の間に子供が出来た。
徳川の妹は櫻田に心を開かない。
徳川は櫻田を殺しに行くと言う。
アンは止める。
そのまま河原で陽が昇るまでいた。

事件は起こせず、本屋から人形の写真集もなくなった。
アンは東京の大学へ行く。
徳川も東京の美大。
最後の日、徳川が訪ねてくる。
徳川は事件の計画を書いたノートに写真集と同じ構図でアンを描いていた。
渡された袋には写真集も入っていた。











現時点で一番好きな話。

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