種、種運命短編作品庫
□華麗なる代表首長の一日
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なんだ……?
何だかアスランがおかしいぞ?
ヤケに強気にスタッフに指示をするアスラン
いや、それ以上に自分をヤケに見てるきがする
そんな彼にカガリは違和感を覚えるのだった
「カガリ様はこの養護施設によくいらっしゃるんですか?」
インタビューをして録音する女の子
「ああ……戦争孤児になってしまった子供達だが、未来はまだこれからだ……少しでも手助け出来ればと思っている……」
そうして回されるカメラ
熱心にレポーターはメモをとっていた
訪問が終わり、施設を出て階段をおりかける時
「代表、足元に気をつけて……」
そういって階段で手を差し伸べるアレックス
「………あ……ありがとう………」
………くそ
なんか……ドキドキするぞ
そう言えばこんな風に仕事を一緒に回るのなんて、どれくらいぶりだろう
文字通りただの飾りだった『お姫様』の頃、彼は何時だってこんな風に私の傍にいた
手が届くそばで
ずっと
我慢させてきたんだ
それから行政府会議、3時からはプラント評議会委員との会談
「お久しぶりですわ、アスハ代表っ」
会議室で待っていたのは………
「ラクス………?今日の会議って、ラクスとだったのか!?」
カガリはアレックスの顔を見た
アレックスのサングラスの奥は、明らかに予定外だ……といった瞳があった
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