頂きました

□卯月四季様からアスカガ小説
『交換条件』
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「ふう。今日はこれくらいかな。」


ミリアリアと別れてからは遅刻にならないように急いで入ってくる生徒が多くなる。
そんな生徒の生徒もチェックしていく。


そして、もう終わりかと思い、教室へ戻ろうとしていると、紺色の髪をした生徒が登校してくる。




・・・遅刻に校則違反は当たり前。授業に出ていることは稀にしかない。



「アスラン・ザラ!!!!お前、何時だと思っているんだ!!それにネクタイもしていないし!!」

と、怒鳴り付けるとアスランはウザそうに前髪をかきあげた。


「はぁ。良いだろ?俺がどんな格好したって。」

そう言って、教室に向かおうとするアスラン。しかし、そう簡単には許されなかった。


「ちょっ、ちょっと待て!!ネ、ネクタイは持ってないのか?」

咄嗟にアスランの腕を掴み、言う。


「あぁ。忘れた。」


淡々と答えるアスラン。

「じゃ、じゃあ、私ので良いから、これをしろ。」

カガリは自分のしていたネクタイをほどき、アスランの首にする。


「君は?」

「私は代わりのものを持っているから良いんだっ!!っと、これでよし!!お前、やっぱり、きちんとした服装をした方が良いぞ?もともと、かっこいいんだからな。じゃ、私も行くからなっ。」

そう言って今度はカガリが教室へ向かおうとすると、アスランに引き留められた。


「な、何?」

「俺に、校則を守って欲しいのか?」

「そ、そりゃ。そうだよ。お前、成績優秀じゃないか。それなのに、校則破って、勿体無い。」

「じゃあ、守るよ。でも、一つ条件がある。」


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