種、種運命短編作品庫

□パティシエは必要?
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「……ありがとう……カガリ……」


月夜の光に微笑むアスランに見惚れた


「イヤっ……いいんだっ……そのっ……」


顔が……熱くなっていく

そもそもアスランがこんなめにあってる原因は、自分の一言な訳だし……

それに………



「カガリ……今日は……随分可愛い……」


私の姿を見て一言言うアスランに、全身が熱くなる


「ひぃあ……!?イヤっ、これはっ……ラクスがっっ!!」



恥ずかしいっっ!!

顔が……見れないっ……



「……カガリ………?」


「イヤっ……だからっ、そのっ……アスランが……誕生日って……今日……」


「………うん……」


「………その……………私っ……ちゃんとしたプレゼント……用意してなくて……」


キラとラクスに頼りきったツケが、こんな形になったんだ……

アスランの欲しいモノ……ちゃんときいておけばこんな事……




「いらないよ……物なんて……」


ふと……小さな声でアスランは言った


「でもっっ……」


「カガリが……傍にいるだけでいい……」



そうして……照れ臭そうに笑うアスラン


「っっ……」


それだけで………胸が……締め付けられる



ねぇ………本当に………?



『アスランが一番欲しいモノはカガリだよ』



あの言葉を信じていいのかな………?



「………ア……ス……ラン………」


私………


「プレゼント………私でも………いい………?」




アスランのモノになりたい………


















【〜その時アスランは〜】


結局、縄をカガリにといて貰う……

見上げたカガリに笑いかけるしかなくて、穴があったら入りたい


ふと……月明かりでカガリの洋服が照らされていて、俺は言葉を失う



「カガリ……今日は……随分可愛い……」



だってっ!!

だって!!メルヘンチックなヒラヒラワンピースに、リボン付き!!

まさに……そうまさに


私がプレゼントです!!的な展開!!



「……カガリ………?」



ヤバい……ヨダレは出すな!!俺っ!!



「イヤっ……だからっ、そのっ……アスランが……誕生日って……今日……」


「………うん……」



ゴクリっ………



「………その……………私っ……ちゃんとしたプレゼント……用意してなくて……」



今っここで!!!

カガリが俺のモノになるならっ!!



「いらないよ……物なんて……」



カガリが食べたい……
カガリが食べたい……
カガリが食べたい……
カガリが……



「カガリが傍にいるだけでいい……」



嘘だけど!!

触る気は満々だけど!!



するとカガリは俯いて、暫く黙った


………シマッタ………


がっついている事がバレた………?



「………ア……ス……ラン………」


真っ赤な顔のカガリが言う


「プレゼント………私でも………いい………?」








今……俺のイージスがジャスティスに……





……ジャスティス!!出るっっ!!



 
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