種、種運命短編作品庫

□パティシエは必要?
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コンコン



そんな時、また部屋をノックされる


「カガリ、ちょっといいかい?」


入ってきたのはユウナだった



「明後日の事なんだけど……」


「へっ!!?」



明後日!?

まさか、ユウナがアスランの誕生日を祝うのか!?


私はそう思い驚いた



「あ……明後日……?」


「なんだい?世界安保条約の会議だよ………まさか忘れてた訳じゃないよな?」


そう言ってユウナは顔をしかめる


「えっ……あっ……ああっ……」



忘れてたーっっ!!!!

朝から飛行機で移動だったんだっけ



そうだよな……

ユウナがアスランの誕生日を祝うなんて………

多分有り得ない




「それで、当日は朝からの出張になるし、帰りも遅くなるから、ホテルのスイートルームでもとっておこうかと思ってね」


「えっ………」



スイートルーム

私とユウナが?


冗談じゃないぞっ!!!!!




「婚約者なんだから、それくらい当然だろ?」


「イヤ……だから……」


私はなんとか断る為の理由を探す

そして……ふとデスクの書類を見て


「あ、ダメなんだ!!ほら、こんなに未処理の書類もあるし、ゆっくりなんてとても出来ないっ」


最もらしい言い訳をしてみる


「だから、私は先に帰るから、ユウナはゆっくりホテルで休めばいいよ」



帰らないと………


アスランの誕生日に間にあわないじゃないかっ!!!



すると、ユウナは面白くなさそうな顔をした


「そうかい?全く、君もそんな仕事を真に受けるから……じゃあ僕はそうさせてもらうよ?」


「あぁ、解った」




ホッと胸を撫で下ろすが……

どうしよう

誕生日の当日………




数時間しか会えないかもしれない









【〜その時アスランは〜3】




………噂をしていたら、モミアゲの人が来た


う〜ん………不思議だ


どう掛け合わせたら、ナチュラルでムラサキのモミアゲが出来るんだ?


あのムラサキの毛は、身体中に生えてるのか?


つーか絶対胸毛とか普通に有りそうだ


ムラサキの胸毛………


天然記念物だな




お前………そんなんでスイートとか言ってるなよ……


毎度ツッコミを入れるが……


はぁん?

婚約者ぁ?


有り得ないだろ?



カガリも帰ってくるって言うし、全く眼中に無いようだから




俺はまだ耐えられるっ!!!!



 
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