種、種運命短編作品庫

□パティシエは必要?
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「「アスランの欲しいモノ?」」


次の日、予告通り屋敷に遊びにきたキラと、呼びつけたラクスが口を揃えて言う


「あぁ……結局、明日の誕生日も少ししか一緒に過ごせないんだが……私に出来る範囲でちゃんとお祝いしてあげたいんだ」


「カガリ……」


私がそう言うと、キラはそう言って頭を撫でた

やめろって

恥ずかしいから


「ホラ、やっぱり誕生日って祝って貰えると嬉しいしさっ」

私は続ける

「……だから、お前達ならアイツの欲しいモノとか解るんじゃないかって……」


そう言うとラクスはニッコリと微笑む

そして……


「………キラ……私、この状況でアスランの欲しいモノって言ったら、一つしか思いうかびませんわ」


「同感だね……それ以外有り得ない」


二人の言葉に自分は身を乗り出した


「あるのかっっ!?欲しいモノっ!!」


やっぱり二人に相談して正解だった!!!

私はそう心底思った

しかし


「う〜ん……有ることにはあるんだけど………あげたら面白くない」

キラはそう言って眉を上げた


「何でそう言う意地悪言うんだよっっ!!親友なんだろ?」


「………解ったよ……カガリのお願いなら聞くしかないよね」

溜め息混じりにキラがそう言う


「でも折角ですから、それらしくしたいですわね」

ラクスがそう言って


「そうだね……素材が良質でも誕生日な訳だし、ある程度のトッピングはしなくちゃ」


キラはそうして笑う


「素材?トッピング?お菓子か何かなのか?」

私がそう聞くと二人はニッコリと微笑んで言った



「「とびっきりのスイーツだよ(ですわ)」」


























【パティシエは必要?〜その時アスランは〜】


………魔王再来


キラとラクスがアスハ邸に遊びに来ているらしい


屋敷に帰ったら……俺は確実に彼等のカモなので………




帰りたくない………




またどうせ……俺を使ってどう遊ぼうかとしか考えてないハズだっっ



フリーダム……その名の通り、キラは戦後実にフリーダムにに生きている


毎日フラフラしているニートだ



『まだ戦後の傷が癒えてないんだよ……もう少しだけそっとしておいてあげよう?』



優しいカガリはそう言うけど………



一日中パソコンで、AV画像見てるアイツの傷は、とっくに癒えているっっ!!!!



『キラがそんな事するわけないじゃないかっ、アスランのHっ』



以前告げ口をしたら、カガリにそう怒られた


違うっっ!!

間違ってるぞっ!!カガリっ!!(byルルーシュ風)


君は洗脳されてるんだっ!!!!




先日………パソコンにむかってる時間がやたら多いから、何をしてるのかと思ったら………株買ってた………



………それで生活してるのか……


全く恐れ入る



そんなキラとラクスがダックを組んだら、ろくなことにならない






「ごめん……カガリっ、ちょっと遅くなるから……キラ達にヨロシク言っておいて」



ピッ……(携帯切る音)



「マードックさん、PC2035338-259と、ユニットKOMM-200を注文したいんですけど……」

「お前……そんなマニアックな部品まで買うのか?」


「持ってないの、それだけなんでっ」





 
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