頂きました
□卯月四季様からアスカガ小説
『交換条件』
1ページ/12ページ
「コラッ!そこ!!ちゃんとネクタイをしめろ!!」
「は〜い。」
「カガリちゃ〜ん。俺のネクタイ締めて〜。」
「ハイネ先輩!!おはようございますっ。ほら、先輩もネクタイ締めてください。はいっ。そっちの方が絶対かっこいいです。」
毎朝の風景。
カガリはこのオーブ学園の風紀委員。
毎朝カガリは校門前に立ち、服装チェックをしている。
「いや〜カガリちゃんにネクタイを締めてもらうと気が引き締まるよ〜。」
「先輩。そんなのは家を出たときにしてください。」
そうハイネにビシッと言うと、他にも登校してくる生徒の服装をチェックする。
「カガリッ。おはよっ。」
「ミリアリア!!おはよう。って、お前、ネクタイ・・・。」
「そう!!彼氏が出来たの!!」
このオーブ学園での昔からのルール。
女子は通常は赤いネクタイを、男子は青いネクタイを締めているが、彼氏、彼女が出来たときには女子は青いネクタイを、男子は赤いネクタイを締めるのだった。
今ミリアリアがしているのは青。つまり、彼氏が出来たのだ。
「良かったな!!どんな奴なんだ?って聞きたいけど・・・。」
「良いわよ。今は仕事してて。また後で聞いてくれれば話すわ。」
「ありがとう。」
ミリアリアは手をふって教室へ向かった。