種、種運命短編作品庫
□乙女な思考
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ドキドキドキドキ…―
彼の隣にいると、何故か激しく高鳴る胸
シフトの関係でなかなか同じ時間帯になれない休憩…
ただ、隣り合わせで食事を取っているだけなのに…―
おかしい…この間から自分は確実にらしくない…
全くワケの分からない感覚にカガリは戸惑っていた
(これも、みんなアイツらの所為だっ!!)
3日前…かしまし娘らに部屋へ拉致られ、取り囲まれた彼女
妙な迫力でハイテンションに話すアサギ達に本気で生命の危機を感じる
「ねぇねぇ、カガリさまぁ〜」
猫のように体を擦りつけてくるジュリ
「な、なんだよ?」
「最近、アスランさんとすごく仲良いですよねぇ〜」
そう言い、ニヤリと笑む
「なっ………」
「うんうん、私もっ!とぉっても仲良いと思いますっ!」
絶句するカガリを余所にマユラも賺さず、ビシッと大きく手を上げる
「はい、カガリさま。正直に答えて下さい…」
アサギのその言葉で彼女らはずずいっとカガリに顔を近付けて来て…
「「「一体、何があったんですか!?」」」
高い声をぴったりハモらせた。
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