種、種運命短編作品庫

□パティシエは必要?
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「………えっ………ウソ……」


それは自分とキラの誕生日の日に知った


「本当だよ?アスランの誕生日は10月29日、停戦の後直ぐだったよ」

キラはコーヒーを飲みながら、あっけらかんと話す



孤児院で双子のバースデーパーティーをした後、
「片付けは俺がするから」
と気を使って台所にこもっているアスラン

そんな彼の誕生日を、そう言えば自分は知らないと気が付いて、キラに尋ねたら………



もう半年以上過ぎている!!?



「だって、アイツそんな事一言もっっ!!」


私はキラに抗議をしようとした


「言うわけないじゃん。あのアスランが……只でさえ停戦後で、カガリがメチャクチャ忙しいそんな時に「俺誕生日なんだ」……なんて、有り得ないでしょ?」


「うっ……」


確かに……人一倍気遣いをするアスランが、自分からそんな事をいうはずない

でも……

やっぱり、その時ちゃんと
「おめでとう」
の一言くらい言いたかったと思った


だってそうだろ?


アスランの生まれた日なんだぞ?


その日にアスランが生まれなかったら、今のアスランって人間は居なかったって事で………


だから……

そんな大事な日を祝ってあげられなかったって知ったら………悲しいじゃないか



私の……

好きな人なのに





「決めた!!今度の誕生日は、アスランを目一杯喜ばせてあげるんだっ!!!」


私は自分の誕生日にそう誓ったんだ




















【〜その時アスランは〜】




※洗い物中のアスランの脳内です








カガリもキラもBirthdayパーティー、凄く喜んでくれたな

よかった

最近カガリは物凄く忙しくて、疲れてるみたいだし……少しはストレスの発散になってくれればいいけど………


それより、俺のプレゼントって本当に喜んでくれてるのかな?


キラとラクスからのプレゼントも………微妙な顔をしていたし……(※ギフト参照)


イヤ、アレはそもそも過激すぎるんだよな

カガリに似合わないってことはないと思うけど……

そりゃ見てみたいけど………


やっぱりちゃんと最初に見るとしたら、俺が選んだやつを…………



見れるのかな………


はぁ………


見たいよなぁ………








「アスランの百面相………とっても愉快ですわね」


「えっっ!!!?」



※ラクスと一緒に片付けてました




 
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